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雪山で失敗。まあ高尾山だけど。

雪山体験談

こんにちは。うりぼうです。

初めての雪山に挑戦した時の情けない失敗談です。

初歩的過ぎる失敗なので、笑い話的に参考にしてみてください。

雪が降った!

雪の街

私が住んでいるのは、南関東にある東京です。

南関東では、一部の山間部を除くと毎年ほとんど雪が降らないのです。

たまに雪が降るとテレビは災害時のようにL字画面になり、「東京都心部 降雪5cm」などと注意喚起が始まるような雪に慣れていない地域です。

雪国出身の人たちは、「5センチ?東京の人はそれで災害みたいに騒いでるの?5メートルの間違いじゃなくて?」と大笑いします。

そうなんです。5センチの雪でも滑ったり転んだり時には電車が止まったりと、もう災害級に大騒ぎしてしまうのが南関東圏なのです。

そんな東京に、雪が降りました。
明け方までに20cm、山間部で30cm積もると予報が出ています。

これは、東京の感覚だとけっこう降る部類なのです。雪国の人は笑ってください。雪の降らない地域の人は、一緒にワクワクしつつも恐れおののいてください。

ちなみに父は雪国出身のため、雪が降るといつも関東の人たちが転んでいるのをニュースで見て笑っていました。

さて。ちょうど明日は休みです。

私はワクワクしながら、山へ行く準備を始めました。

行先は西東京地域の小学生が遠足で登る、おなじみの高尾山です。

しまった…

翌朝、いそいそと布団を出て窓から外を眺めます。

まだ日が登りきらない早朝、白い世界が静かに広がっています。

窓を開けて、空気の冷たさに息を飲みます。

まだ世界が眠っているように感じ、そっと身支度を整えて、そっと家を出ました。

時計を見ると、ギリギリ間に合いそうな電車があります。少し早めに歩きます。

白い世界を歩く覚悟でしたが、道路の雪は溶けて雨の後のように湿っているだけでした。

駅に着くと、ちょうど乗る予定の電車がホームに入ってきたところでした。

セーフ。

ほっとして、空いているところに座ります。

ふと足元に目がいき、心の中で一人慌てました。

しまった…普段用に先週買った新品のスニーカーを履いてきてしまった!しかも色は真っ白…

電車は高尾山に向けて順調に走り続けています。

早朝なので電車の本数も少ないため、今から降りて家に戻ると合計で1時間くらいはロスしてしまいます。

でも…街歩き用のスニーカーだし…。白いし…。

いや、子どもの頃にはスニーカーで高尾山に登ったじゃないか。

大人になってからの高尾山だって、何度もスニーカーで登ったじゃないか。

そんな自問自答をしている間にもどんどん山が近づいてきます。

大丈夫。今日はこれで登ろう。

意を決して、おとなしく高尾山へ到着しました。

雪の高尾山

ちらほらと数人の登山者の姿はあったものの、やはり普段より少ない印象でした。

スニーカーを履いているという、なんとなく居心地悪い気分も忘れて、さっそく歩き始めます。

思ったより積もってはおらず、登山道はやはり湿っているだけでした。

木々や道の草には少し積もっていました。

周りにほかの登山者の姿はなく、しーんとした世界が広がっています。

普段見慣れた高尾山に、見慣れない白い色が加わると別の世界に入り込んでしまったような錯覚に陥ります。

不思議で静かな世界の中を夢中で歩きました。

いつもよりも若干早いペースで歩いていたのか、あっという間に山頂に着いてしまいました。

なんだか少し物足りない気持ちになりました。

(せっかくだから、もう少し奥までいってみようかな)

そのまま奥高尾への道へと進みます。

やっぱり無理!

奥高尾への道を進んですぐの下り坂に差し掛かった時でした。

あれ?急に積もっている雪の量が変わったような…

登山道の上はそこまでではないのですが、道の両サイドの雪の深さが明らかに増してきました。

そして、日が差し始めてしばらく経ったからか、登山道がドロドロのグチャグチャ状態になっていました。

躊躇しながらも、そっと足を踏み入れます。

あっ…これ、この先は本当にスニーカーじゃダメだ…というより、今の一歩で完全に浸水してしまった…水というより泥だから浸ドロか…とどうでもいい問答を一人でしながら、後ずさりしました。

街しか歩いたことのなかった買ったばかりの白いスニーカーは、無残にも泥だらけです。

不快な湿り気を感じながら、トボトボともと来た道を戻ります。

家に着き、ぐったりした気持ちでスニーカーを洗いました。

というわけで、今回の失敗で得た教訓は、

  • 雪は水になる
  • 水は登山道を泥道にする
  • 防水機能もある登山靴はやはり最強

ということでした。

考えてみれば当たり前のことばかりでしたが、わざわざ身をもって学んでしまいました。

これを読んだあなたは、きっと雪山に行く前には足元を何度も確認してくれることと思います。

たとえ高尾山でも。

情けない失敗のせいで思った以上に早い時間に家に帰ってきたおかげで、暖かい布団で二度寝をむさぼることはできました。

結果的に休日を満喫できたので、まあよしとします。(笑)

うりぼう

登山歴15年ほどの40代女性です。年間10~20回ほど山を歩いてます。

これまでに、200座前後登りました。(同じ山含む)

関東在住なので関東近郊の山に登ることが多いですが、たまに長野、岐阜、新潟辺りまで行くこともあります。

時間と休みの不規則な介護福祉士です。その不規則さをフル活用して平日の山を堪能しています。

登山が初めての方に山の楽しさを伝えるために、このサイトで情報を発信しています。

ぜひ読んでもらって、楽しい登山をしてください。

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